滞納していた税金が多額にあり、相続放棄をしたケース

相談に来所する前の状況について

雪がちらつくある晩でした。ある男性から最近亡くなったお父さんについて相続放棄の相談を受けました。

 

お父さんは数年前より体調を壊し、入退院を繰り返していたそうです。

さらに、亡くなる数年前には破産手続きをしており、資産は全くない状態とのことでした。

 

そのため、相続する財産と言えば滞納していた税金だけでしたが、その金額は驚くほど多額であり相続人達の生活を考えると到底支払う事の出来ない金額とのことでした。

相談に来所されたのは、お父さんが亡くなってから一ヶ月後でした。

 

お父さんが亡くなる直前、たとえお父さんが破産をしていても税金の支払いは免除されず、さらに相続放棄をしないと相続人等が支払っていかなければならないことを知ったそうです。

そのため、亡くなってすぐにご自身で裁判所に行き、相続放棄の手続きについて相談をしたそうです。

しかし、毎日の仕事に追われ、なかなか書類を整える事が出来ず、このままでは申述期間の三ヶ月をあっという間に過ぎてしまうかもしれないと少しの不安を抱いて当事務所に来所されたそうです。

 

当事務所の対応

早速当方にて相続放棄申述書作成のお手伝いをすすめ、お父さんが亡くなってからちょうど二ヶ月後、裁判所より相続放棄申述受理通知がご本人のお手元に届きました。

 

その後、ご本人より、「相続放棄が受理されて間もなく、滞納していた税金について連絡がありました。その場ですでに相続放棄していることを伝えることが出来てホッとしています。

 

先生に相談に来た時にはまだ、私に税金について連絡は来ていませんでした。

そのためこんなに多額の税金の請求が本当に自分に来るものなのか?相続放棄までする必要があるのか?少し面倒だしこのまま放っておいても大丈夫ではないか?と疑心暗鬼でした。

 

それに、日々の生活の忙しさに追われ、相続放棄について考えること自体、後回しにしてしまいがちでした。

もし、あのとき相談に来ていなかったらと思うと・・・・・。」とお聞きしました。

少しの不安だったけど相談に来てくれたこと、またそれによりスムーズにお手伝い出来たこと、本当に良かったと思っております。

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