相続人の一部から相続分を買い取り、スムーズに遺産分割協議が成立したケース

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状況

佐久市にお住まいの男性からの相談でした。

亡くなった父の相続に関して、遺産分割協議を行っていましたが、相続人が10名以上と多くなってしまっており、それぞれ高齢な方、遠方に居住している方もいましたので遺産分割協議がまとまるのに結構な時間を要すると予想される状態でした。

相談者からは「相続手続きに関わる気はないので、できるだけ早く終わらせて貰いたい」とのことでした。

当事務所からのご提案&お手伝い

一旦、他の相続人の意見をそれぞれ聞いた上で、他の相続人が相談者の相続分を買い取っていただく(相続分譲渡)ことを提案しました。

その後、他の相続人から承認をいただきましたので、相続分譲渡契約書を作成し、各相続人へ郵送で書類のお願いをいたしました。

 

結果

無事に相続分譲渡契約が成立し、代金が相談者に支払われました。

これによって、相続分の譲渡をした相談者は遺産分割協議に参加することは不要になります。

その後、相談者を除いた他の相続人で遺産分割協議も当事務所がサポートし無事に成立、相続手続きを完了させることができました。

相続手続きを行う場合、一般的に相続人全員で遺産分割協議を行い、誰がどの財産を取得すべきか決めていきます。しかし、自分の相続分を有償又は無償で他の相続人に譲渡することにより、相続関係から離脱することが可能となります。その後、離脱した方以外の相続人で遺産分割協議を行うことが可能となりますので、場合によっては「相続分譲渡」の手続きを利用することもお良いでしょう。

当事務所では、佐久市、軽井沢町、小諸市、御代田町、南佐久郡にお住まいの方を中心に相続の相談、手続きを多数行っておるため、相続分譲渡を利用した手続きも多数手がけております。

是非、お気軽にご相談下さい。