不動産登記の費用
「土地の売買するんだけど、登記費用はいくらですか?」
と聞かれても「そうですね、10万円です。」なんて一概には答えられません。
なぜなら登記費用には
1.登録免許税
2.登記簿謄本(登記事項全部証明書)、公図
3.交通費、通信費、郵送費
などの実費
そして、
4.司法書士などに払う報酬
があるからです。
また、
1.の登録免許税の計算には固定資産税の評価額が関わってきます。
売買による土地の移転であれば、
評価額×1000分の13の税金がかかります。(平成24年2月現在)
(建物の場合は評価額×1000分の20)
つまり、
土地の評価額が1,000万円であれば、
1,000万円×1000分の13=13万円の税金がかかります。
2.の登記簿謄本や公図の費用は
筆数に関わってきます。
土地が3筆あれば、謄本が3通必要になりますし、調査の費用も
それに応じてかかってくるでしょう。
登記簿謄本は1通700円しますし、(インターネットで申請し窓口で取得すると550円、郵送だと570円)
公図は500円します。
そして、交通費、通信費、郵送実費も個々のケースについて異なってくると
思われます。
最後に司法書士報酬ですが、過去には報酬基準があったのですが、
今は自由報酬になっています。
かといって、あまりに高かったり、安かったりするのは
司法書士の品位に関わることですので問題です。
一般的に司法書士の報酬は以下の点が大きく関わってきます。
1.固定資産税の評価額
(高ければ報酬も上がる傾向です。責任が重くなるので)
2.筆数
(対象物件が多くなれば報酬も上がる傾向です。責任が重くなり、手間もかかります。)
結局、それぞれの事案によって、実費・報酬額は異なります。
(がっかりさせてすいません。)
ですので、ご自身が登記を依頼するときは
依頼する司法書士等に見積もりを求め、内容を確認することをお勧め
いたします。
見積もりには最低でも以下のものが必要です。
①固定資産税評価証明書
~役場の税務課(又は税務事務所)で取得します。税金の計算に使います。
②登記全部事項証明書
~いわゆる登記簿謄本:法務局=登記所で取得します。
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